TOEIC600点のレベルとは?初心者向けの勉強法や勉強時間を解説

TOEICで就活を有利にするために、まずは600点を目標スコアに設定する方が多くいます。しかし、実際どのくらいのレベルなのか、取得までどのくらい時間がかかるのかなど、疑問に思う方は多いでしょう。

そこで本記事では、TOEIC600点のレベル感や企業での評価について解説しています。初心者から600点を取得するための勉強法や必要な勉強時間、おすすめの参考書・アプリも紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

本記事を読めばTOEIC600点を取得するためのノウハウがわかり、今後の学習に大きく役立つでしょう。

初心者からTOEIC600点までの学習を効率化させるツールとして、アルクが運営するスマホアプリ「Santa アルク」が有効です。

Santa アルクは、AIによる精度95%のスコア診断が可能で、いつでも自分の現在地を正確に把握できます。

また、AIが目標スコア達成までの最短ルートをおすすめしてくれたり、英語に関する質問に回答してくれたりする機能もついています。

600点に到達するための知識を学べるだけでなく、AIによって効率的に学習を進められる対策アプリとして、Santa アルクの活用を検討してみてください。

TOEIC600点のレベルはどのくらい?

ノート

まずはTOEIC600点のレベル感について、以下の3点を解説します。

本章の内容を確認して、600点のレベルをイメージしてみてください。

600点はTOEICの平均点

TOEIC600点は受験者の平均点レベルです。

TOEIC公式が公表しているデータによると、2022年度の平均点は608点、2023年11月19日に行われたテストの平均スコアは595.5点でした。

過去のデータから、TOEICの平均は600点を前後しているとわかります。

TOEICスコアの分布

参考:公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧

また、TOEIC600点は高校卒業レベルの英語力と言われています。高校で習う基本的な英語を理解しておけば、取得できる点数だと知っておきましょう。

英検のレベルでは2級

文部科学省が公表しているデータによると、TOEIC600点は英検2級に相当します。

英検の公式によると、2級は高校卒業程度の英語力です。

参考:各級の目安 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

英検以外の換算データも公表されており、一般的に受験や就職活動で用いられるテストと比較した結果は以下のとおりです。

試験名TOEIC600点から換算
TOEFL iBT42〜71
IELTS4.0〜5.0
TEAP226〜333

参考:各試験団体のデータによるCEFRとの対照表

どのテストにおいても平均的なレベルだとわかります。また文部科学省によると、高校卒業レベル(英検2級相当)は5,000文字の英単語を取り扱うレベルであると定義されています。つまり、TOEICで600点を目指す方は、高校卒業レベルの単語力が必要なのです。

参考:令和元年度地方協議会等説明資料「新学習指導要領の全面実施と学習評価の改善について」(小・中学校) (mext.go.jp)

履歴書でスコアを記載できるライン

一般的に、履歴書に書けるTOEICのスコアは600点からとされています。英検公式によると英検2級から履歴書で記載できるとされているため、同等の英語力をもつTOEIC600点でもアピールできるでしょう。

また、TOEIC公式が公表しているデータによると、大学生の平均スコアは588点なので、600点あれば平均以上の英語力がある証明になります。

参考:TOEIC Program DAA2023(和文)2023年8月版

TOEICを就活で活かしたい方は、まずは600点を目標にしてみましょう。

TOEIC600点は企業でどう評価される?

高層ビルが並んでいる

TOEIC600点は就活で活かせると言われています。本章では、実際にどのように評価されるのか、以下の2点から解説します。

公式が公表している英語活用実態調査2019のデータから解説しているため、就活時の参考にしてみてください。

一般社員に求められる点数より高水準

TOEIC600点は、日系企業が一般社員に求めるスコアよりも高い点数です。

資料によると、企業が求める平均スコアは以下のとおりです。

社員のカテゴリ求める点数
新入社員535点
中途社員560点
技術部門560点
営業部門575点
海外部門690点

※TOEIC L&Rのデータのみ記載

※調査企業数:528社

参考:英語活用実態調査2019

高い英語力が求められる海外部門を除けば、すべて500点台です。

上記の結果からも、TOEIC600点は履歴書でアピールできる点数だと言えます。

企業によっては昇進・昇格の条件

TOEIC600点は、入社後の昇進や昇格に有利に働く場合があります。

英語活用実態調査2019によると、英語を頻繁に使う企業でない限り、昇進・昇格基準の平均は600〜700点です。

TOEICスコアを昇進・昇格の参考にするかどうかのアンケート

参考:英語活用実態調査2019

また、企業によっては600点から報奨金や資格手当を支給している場合もあります。TOEICを活かして就活したい方は、企業の制度を確認しておくとよいでしょう。

【初心者向け】TOEICで600点を取るための勉強法

英語で文章を書いている

TOEIC初心者が600点を取得するための勉強法を紹介します。

上記4つのポイントを意識して学習してみてください。

単語力・文法力を強化する

TOEICではテスト全体を通して、単語力や文法力が非常に重要です。単語と文法の理解は言語の基礎であるため、初心者の方は重点的に学習しましょう。

単語力や文法力を伸ばす方法として有効なのは、単語帳やアプリの活用です。

TOEICでよく出題される単語や文法などを学ぶために、TOEIC対策に特化した教材を選ぶと効率的に学習を進められます。

単語帳やアプリであれば、通勤・通学時間や休憩時間などのスキマ時間でも勉強できるため、勉強時間を確保しやすい点もメリットです。

リスニング力を強化する

TOEICでスコアを伸ばすためには、単語と文法以外に、リスニング力も鍛える必要があります。

TOEICで600点を取得するためには、リスニングパートで60〜65%の正答率が必要だと言われています。

リスニングが苦手な方はリーディングで70〜80%正解して、点数を稼ごうと思うかもしれません。

しかし、TOEICでは、リーディングよりリスニングの方が正答率は高い傾向にあります。

参考:公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧

知識がなければ答えにくいリーディングに比べて、リスニングはキーとなる単語が聞こえれば正解できる問題がいくつか出題されるためだと考えられます。

リスニングが苦手でも、対策すれば600点を達成するためのスキルは身につくのです。

テスト形式に慣れる

TOEICでは、出題される問題の形式が決まっています。単語力や文法力を身につけても、問題形式や時間配分などに慣れていないと、実力を発揮できません。

テスト形式に慣れるためには、参考書やアプリ、過去問などの利用がおすすめです。TOEICに特化した教材であれば、本番同様の問題に取り組めます。

単語力や文法力などを身につけつつ、テスト形式に慣れるための学習も行いましょう。

過去問を解く

TOEICは出題される問題形式に慣れておくと、本番でも焦らず結果を出せるようになります。問題形式に慣れるために、過去問を何度か解いておきましょう。

過去問は問題形式に慣れるためだけではなく、時間配分の間隔も身につけられたり、結果から現在のスコアを推定できたりします。

日々の学習成果を確認したり、本番の感覚を養うために過去問を利用しましょう。

TOEICで600点を取るポイント

鉛筆

TOEIC600点を取得するための勉強法以外に、以下のポイントを押さえておくとスコアを効率的に伸ばせます。

スコアを比較的簡単に伸ばせるテクニックであるため、しっかり理解しておきましょう。

TOEIC特有のコツを押さえる

TOEICは英語力だけではなく、問題を解くコツを覚えるだけでも、スコアアップが期待できます。

たとえば、パートごとに以下のようなコツが知られています。

パートコツ
パート1ディレクション※放送中に写真を確認しておく
パート2文頭の疑問詞に注目する
パート3,4ディレクション放送中に設問を確認しておく
パート5,6選択肢から問題の解き方を判断する
パート7最初に設問を確認する

※パート開始前に流れる問題の解説音声

ただし、初心者の方は単語や文法などの基礎を固めてからコツを覚えるようにしましょう。コツだけ学んでも、基礎がなければ解けない問題が多いためです。

上記の表以外のコツも多数存在するため、TOEICのコツを詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

パート7で難易度の高い問題を捨てる

600点が目標であれば、パート7の後半の設問を諦める手法も有効です。

パート7の終盤になると、長文が2つ〜3つ用意されたマルチプルパッセージの問題が出題され、文章量が増えます。文章全体を把握する必要がある問題も出題されるため、難易度も高い傾向です。

もし目標スコアが600点台の場合、パート7をすべて解かずに比較的難易度の低い問題に集中する方が、効率的にスコアを伸ばせる場合もあるでしょう。

TOEICは一問あたりにかけられる時間が少ないので、問題を取捨選択し、スコアアップを狙うのもひとつの方法です。

TOEIC600点に必要な勉強時間は?

時計

TOEICで600点を取得するまでの時間は、現在の英語力によって大きく変わります。

オックスフォード大学出版の資料によると、現在のスコアから目標スコアまでにかかる勉強時間の平均は以下のとおりです。

現在のTOEICスコアから目標のスコアに到達するまでにかかる時間の表

※表内数字の単位は時間(h)

参考:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success

たとえば、現在400点の人が600点を目指す場合、勉強時間が450時間程度必要だと判断できます。

450時間は、1日2時間の勉強で約7ヶ月半かかります。上記の表を目安にして、学習計画を立ててみてください。

TOEIC600点までの勉強時間について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

TOEIC600点レベルまで成長するためのおすすめ参考書・アプリ

TOEIC600点のレベルに達するために、おすすめ教材を紹介します。

初心者の方向けに厳選しているため、ぜひ参考にしてみてください。

Santa アルク

Santaアルクの画面の紹介

AIの力で効率的に学習できるアプリ「Santa アルク」を紹介します。

Santa アルクは、約600万人のユーザーに利用されており、以下の特徴をもっています。

  • AIによる精度95%のスコア診断ができる
  • AIが効率的な学習ルートを提案してくれる
  • 「Santa Tutor」で英語に関する質問ができる
  • 無料でも学習できる
  • 点数アップの実績が多数ある

Santa アルクは600点を取得するための学習ができるのはもちろん、AIの力で学習効率を上げられる点が強みです。

まず、Santa アルクではAIによる精度95%のスコア診断が可能です。自分の現在地を正確に把握できるため、学習計画を立てたり、モチベーション維持に役立ったりします。

また、苦手分野の分析や最適な学習ルートの提案などもAIが実施するため、効率的な学習が可能です。

スマホアプリであるため、通勤・通学中のスキマ時間を有効活用できるメリットもあります。

TOEIC600点の目標達成へ向けて、活用を検討してみてください。

はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略

はじめて受けるTOEI©L&Rテスト全パート完全攻略

出典:Amazon.co.jp

TOEIC初心者に最適な「一冊完結」型のTOEIC対策本です。

著者のTOEIC対策本は累計70万部を超える信頼と実績を誇り、新形式に対応した解法テクニックを含むスコアアップ対策がわかりやすく解説されています。

本書は、600点のクリアはもちろん、730点以上を目指すための二段階式の攻略ポイントを提供し、全レベルに対応しています。

また、本番を想定した模試が収録されているため、レベルチェックも可能です。初心者でもこの1冊で全パート対策が可能となっており、27種類の解法テクニックも付属しています。

キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 600

キクタン600の書影

出典:Amazon.co.jp

「キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE600」の特徴は、耳からでも単語を学習できる点です。アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアの4カ国の発音で収録された英語センテンスと、対応する日本語訳音声で単語力がアップします。

また、1120単語を収録しており、1回の学習で16語を扱います。毎日最低2分から学習できる設計のため、スキマ時間で効率的に学習が可能です。音声は無料でダウンロードできて、PCやスマートフォンで再生できます。

TOEIC L&R TEST出る単特急 金のフレーズ

金のフレーズの書影

出典:Amazon.co.jp

「金のフレーズ」はTOEICに実際に出題された単語のみを収録し、頻出単語に特化している単語帳です。

著者のTEX加藤氏は80回以上のTOEIC受験経験を活かし、出題された単語を収集した「TEXファイル」をもとに単語帳を厳選しています。

TOEIC600点から990点レベルまでの単語が1000語収録されており、初心者から上級者まで幅広いレベルの学習者に対応している単語帳です。

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集

公式TOEIC© Listening&reading 問題集10

出典:Amazon.co.jp

TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーションから発行されている公式問題集です。

公式問題集には、以下の特徴があります。

  • 本番のテストと同じプロセスで作った問題に取り組める
  • 公式スピーカーによるリスニング音声を聞ける
  • 参考スコア範囲の換算表でスコア目安がわかる

公式が発行しているため、本番にもっとも近い問題に取り組める参考書と言えるでしょう。

2回分の本番同様のテストを受けられるため、本番直前やレベルチェック時などに有効です。

TOEIC600点のレベルは平均点!目標スコアにして学習してみよう

TOEICの問題を解いている

TOEIC600点は、受験者全体の平均点レベルです。

しかし、多くの企業が求める水準は超えているため、履歴書でアピールできる点数でもあります。TOEIC初心者の方は、最初は600点を目指してみるのがおすすめです。

600点の取得には、本記事で紹介した勉強法やコツ、教材などを参考にしてみましょう。英語が苦手な方でも、適切な学習を行えば600点は十分達成できます。

初心者から最速で600点を突破したい方は、スマホアプリ「Santa アルク」が有効な学習ツールです。

Santa アルクはAIの力で学習を効率化できる点が強みです。600点到達までの最適な学習計画の提供や、精度95%のスコア診断、苦手分野の分析までAIが行います。

スマホで学習できるため、空き時間を効率的に活用できる点も魅力です。

最短で600点に到達したい方は、Santa アルクの活用を検討してみてください。